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【音楽図鑑】 mitchell froom / dopamine

ミッチェル・フルームは知らなかったけれど、ゲストミュージシャンの顔触れに惹かれて購入。

ウルヴィス・コステロとの仕事などで有名なチャド・ブレイクがプロデュースしている。

ミッチェル・フルーム自身もプロデューサーらしいです。

調べて驚いたのですが、スザンヌ・ヴェガの元旦那さんだったのですね。

今作にも登場している彼女ですが、blood makes noise などの迷走期の音をここでも聴かせてくれています。私は嫌いじゃ無いのですが、foetusとコラボレーションした時から何を間違ってしまったんだと驚いたものです。この人の影響だったのかも知れませんね。

参加ミュージシャンは豪華で、アルバムの内容より、この情報で手を伸ばしたくなる方も多そうです。
David Hidalgo(Los Lobos), M. Doughty(Soul Coughing), Lisa Germano, 
Suzanne Vega, Sherlyl Crow, Miho Hatori

曲調は全体的にどことなく妖しく、今の所、凄く良いと感じる楽曲はありませんが、全体的に雰囲気は良いです。
エスニック風を基調にしているものの、なかには電子音が多用されている曲などもあったりします。

参加ミュージシャンが自信を活かしているというよりも、ミッチェル・フルームの枠に嵌められている感じです。

ジャケットも印象に残ります。

【音楽図鑑】Colonel Blimp

 

 

Lo-Fiがあまり好きでは無い私にとって、このCDから音が鳴った瞬間の印象はあまり良いものではなかった。

 

それでも1曲目はやはり嫌いなのだが、2曲目以降はなかなか聴かせる。

 

Lo-Fiなのか、使っている楽器がやや原始的でエスニックなものなのか、どちらなのだろうと考えている内に、おや、もしかしてアシッド?なんて考えも想起する。

本格的にジャジーなフレーズも聴くことが出来る。

アンビエントだけれど、使っている音がキッチュだから、静謐な感じはしない。

そして、最後の曲は20分を超える大作で、しっかり聴くことが出来るけれど、ややキモい低音男性ボーカルの使い方など個性的。

 

しっかりと個性を打ちだした良いアルバムだと思うけれど、メンバーは売れる気など無いのだろう。

 

ちょっと検索してみたが、どういったバンドなのかやはり不明。

 

イギリスのコミックキャラクターや、映画などに同名の登場人物がいるらしいので、バンド名はそこから取ったのかもしれない。

【音楽図鑑】 ALBERTA CROSS / BROKEN SIDE OF TIME

 

5ピースのロックバンドらしいのだが、楽曲からはそんな感じを受けなかった。

 

むしろ押し殺し気味でエモーションナルなボーカルを中心にして少人数でバンドが構成されている感じ。

 

イントロ部分などで自己主張が強く派手なサウンドを聴かされると、つまりバンドっぽいサウンドを聴かされると、おや?といった気分になってしまう。

そのため、そのまま楽曲に流れこんでしまっている曲では、残念な雰囲気がただよいます。

 

後半に多いどちらかと言えばややアンビエントな味わいの楽曲、気怠さを孕んだボーカルの後ろで控え目に鳴る音の潰れまくったギターがフィーチャーされている曲はかなりのマイフェイバリット。

 

オアシスのノエル・ギャラガーがオープニング・アクトを依頼したこともあるらしい。

 

1曲目も良いけど、後半の雰囲気でアルバム全体がまとまっていたら、かなりの名盤になっていたのではないだろうか。

【音楽図鑑】Too Much Joy / CEREAL KILLERS

耳に残るけれど、なんだかレビューしにくいアルバム。

まず、このポップなジャケットにもかかわらず、タイトルは「連続殺人鬼」を少しもじった「穀物殺人鬼」。

バンド名のToo Much Joyからすれば、これもジョークと言うことか。

 

メロディの乗せ方にXTC風のポップさがあるものの、なんかオヤジっぽい歌声。

曲調は違うけれど、日本のウルフルズみたいな感じなのか。元気出せ!みたいな。

あまり世界的なヒットを出さないどこか知らない国で実は大流行なんて言われたら、ちょっと納得する感じ。

【音楽図鑑】ATLAS GENIUS  /  WHEN IT WAS NOW

最近若手の良いバンドをよく見つける。

とはいっても、今流行っていたりするわけでは無く、たまたま私が今見つけただけだ。

 

このバンドもそう。

2013年のデビューアルバムらしく、当時のU.S.インディチャートではなかなか上位にランクインしたシングルも収録しているらしい。

 

わたしには 「’10年代のJESUS JONES」といった感じで、新しめの音を使いながら、打ち込みなどのテクノロジーをうまく取りいれた好バンドに思えるのだが、それほど売れてはいないみたい。

 

今も活動しているのなら是非頑張って欲しい。

 

【音楽図鑑】 BAND OF SKULLS / baby darling doll face honey

 

 

このアルバムを聴くことによって、音楽に対して「下世話」と言う言葉を久しぶりに使った。

ニューウェーブ全盛の頃、「下世話」なバンドは多かった。

奇を衒っていたり、下品であったりする、そんなバンドを愛していた。

コックニー・レベルやクランプス等。

久しぶりだ。男女ツインボーカル。綺麗な曲もあるけど騙されないようにしておこう。

ファズの効いたギターを如何にも格好良さそうに弾くギタリストには辟易だが、このバンドのギターはきちんと「下世話」に鳴っている。

タイトルも良いんじゃない。

【音楽図鑑】Public Image Ltd / EX Theater Roppongi

待ちに待った来日公演。
そして前回よりも客が入っている様だ。
私よりも年上の方が多く、なによりもタトゥー率が高かった。
P.I.L.もパンクとして受けとめられているという事なのか、それともジョンがパンクのアイコンだからなのか。
前回の公演と比べると40周年という事もあってか、過去作品から万遍なく選曲された楽曲群。
  1. Warrior
  2. Memories
  3. The Body
  4. The One
  5. Corporate
  6. The Room I Am In
  7. Death Disco
  8. Cruel
  9. I’m Not Satisfied
  10. Flowers of Romance
  11. This Is Not a Love Song
  12. Rise
  13. Public Image
  14. Open Up
  15. Shoom

なんといってもleftfieldのカバー「OPEN UP」!この曲はいつも最高だ。

前回のライブでラストに演って受けが良かったからか。

オリジナリティー、演奏の巧みさ、やはり彼等は良いバンドだ。

そして今回はなによりも、ジョンライドンの衣裳がきちんとしていた。これも40周年だからか。

 

【音楽図鑑】The Cheserasera “dry blues tour”   下北沢CLUB Que

最近よく邦楽のアーティストを聴いている。

それもかなり若い世代のミュージシャンたちを。

CDが売れなくなって久しいという昨今、国内ではかえって多様な音楽を耳にしやすくなった様な気がする。

商業的には苦戦をしているようだけれど、よい音楽をやっていればきっといつか報われるだろう。

彼らもそんなバンドのひとつ。精一杯応援したいバンドだ。

最新作「dry blues」 は素晴らしいアルバムだ。

国内アーティストで、1アーティスト1アルバムという条件をつけたら、このアルバムは私の中で過去のトップ50に入る。

しかもこのアルバムを聴くことで、彼らの過去のアルバムをよりいっそう評価することができるようになる。

どうしてこのアルバムが売れないのだろう。にわかには信じがたいレベルの傑作だ。

 

 

この日のワンマンのライブも素晴らしいものだった。

ファーストフルアルバム「WHATEVER WILL BE、WILL BE」収録の 「No.8」!
以前から演奏されている曲のせいか、さすがに演奏がこなれている。
思わず声が出た。

 

「カサブランカの花束」では素晴らしいドラムを聴くことが出来た。日本人ドラマーを格好いいと思ったのは本当に久し振りのことだ。

 

 

バンドで武道館に連れて行くと語っていた昔の仲間のことを歌う「Blues Driver」。曲前のMCもなかなかに胸が熱くなった。

ああ、どうか、メンバーの皆様、私たちファンを武道館に連れて行って、なんて言葉が頭に浮かぶ。

 

 

私が足を運んでいるバンドの中でも、特に優しそうなファンの方が揃っている様に感じた。

聴き方も、歌をしっかり聴いて、曲間で拍手する感じ。

彼等の音楽性にぴったりの良いファンを掴んでいるなぁと感じた。

 

 

最後は360パノラマ画像での写真撮影。

私もしっかり写ることができた。

 

セットリスト

 

ファンの有姿の方によって作成されたオブジェ

【音楽図鑑】 Survive Said The Prophet / WABI SABI TOUR 2017

サバプロのWABI SABI TOUR ファイナル LIQUID ROOM 公演に行った。

 

前回のアルバムがあまりにも素晴らしかったサバプロ。かなり狭いライブハウスで見たので迫力も素晴らしかった。握り拳をあげたら、ボーカルのYoshがグーでコツンと返してくれた思い出。

 

 

 

どうしてもまた見たくなってしまってファイナルのチケットを入手。

ライブぎりぎりになって3ヶ月も前に3作目のニューアルバム「WABI SABI」が発売されていたことを知って慌てて購入。

しかし、アルバムにはなんとなく物足りない感じがした。

前回のパワフルな感じ、どこへ行ってしまったのだろう、と。

 

 

 

しかし、聴き込むにつれわかった。

WABI SABIというこのアルバムはもちろん「詫び寂び」、けれど、このアルバム単体で詫び寂びというよりも、前回のアルバム「FIXED」に足りなかった詫び寂びの部分なんだなぁ、と。

単体で聴くとなんとなく物足りないけれど、前作との二枚組アルバムだと思って聞くと、ちょうど良いとも言えるかもしれない。

個人的には前作だけで十分だけれど、このアルバムによってファンの間口は広がるのかもしれないな、なんて思っていた。

 

 

 

実際のライブももちろんニューアルバム中心だが、元々アルバム一枚あたりの曲数が多くないので、過去曲もしっかりやってくれていた。

初めのうちは、やはり前のライブの方がよかった等と考えていたが、進むにつれニューアルバムの曲が彼らの魅力をより幅広く伝えてくれていることに気づいた。

 

ライブの終わりの方で、ボーカルのYosh が「リスクがあっても新しいことにチャレンジしていくと語っていた。」

やはりこのニューアルバムは彼らにとってリスクだったのだ。彼ら自身がそれを一番よく分かって試みていることに感動すらおぼえ、静かに語っているところだったけれど、思わず声を出してしまった。

周りからは少し浮いていたが、Yoshが「すげぇ嬉しい」と言ってくれたことも忘れることができない。

 

次のアルバムとライブが楽しみです。

 

私もなんとか写っています。

当日は大雨でしたが、エントランスで前の方に傘を入れるビニール袋を取って頂きました。親切なファンの方が多い感じがします。

公式ホームページ

 

Survive Said The Prophet セットリスト

WABI

Lost in Time feat.KOIE

Network System

Bandaid

When I

Conscious

Subtraction

FIXED

Tierra

Ashes,Ashes

Listening

Again

Mirror

Fool’s gold

Spectrum

Awake You Ask Kinda Awkwardly

Follow

 

 

アンコール

3a.m.

Uplifted

【音楽図鑑】ARTO LINDSAY Japan Tour 2017

6月、アート・リンゼイのライブに行った。

学生の頃からのギターヒーローだったが、ライブに行くのは初めてだった。

というのも私が学生の頃の彼はもう目だった活動をしていなかったし、その後はじめたソロ活動には今ひとつ興味が持てなかったからだ。

ブラジルのミュージシャンのプロデュースなんかしていた頃なんて、CDを購入した事を後悔したものだった。

ところが近年の作品ではアクセント的に入れるギターノイズが、ややNO.N.Y.時代を思わせるものとなってきていた。
好きだった事を思い出しはじめていた。

しかし、ライブに足を運んだ直接の原因は、春に見た灰野敬二さんのライブだった。

急遽来日出来なくなったチャールズ・ヘイワードのピンチヒッターとして、サーストン・ムーアと競演した灰野さんは昔からの憧れだった。
彼がいたからこそ、当事の私は、音楽は生活の糧にするべき物では無い(商業的なものではない)と割りきる事が出来た。
そのライブは、そんな彼が、目の前に、孤高の存在として帰ってきた瞬間だったのだ。

その次に見た灰野敬二生誕記念祭でさらなる衝撃を受け、これまで聴いていた音楽は何だったのか、改めて確認したくなったことが今回アート・リンゼイのライブに足を運んだ原因だった。

結果わかったことは、私は、アート・リンゼイの出す音が好きだということ。極端な話をすれば、音楽でもプレイでもなく、ギターの音だけが好きだったと言うだ。

灰野敬二さんが演っている音楽とは、比べるべくもない次元のまったく違うものだった。

灰野敬二ライブで受けた衝撃は間違いじゃなかった、それを確かめる事の出来たライブだった。