Category Archives: 音楽図鑑

【音楽図鑑】The Cheserasera “dry blues tour”   下北沢CLUB Que

最近よく邦楽のアーティストを聴いている。

それもかなり若い世代のミュージシャンたちを。

CDが売れなくなって久しいという昨今、国内ではかえって多様な音楽を耳にしやすくなった様な気がする。

商業的には苦戦をしているようだけれど、よい音楽をやっていればきっといつか報われるだろう。

彼らもそんなバンドのひとつ。精一杯応援したいバンドだ。

最新作「dry blues」 は素晴らしいアルバムだ。

国内アーティストで、1アーティスト1アルバムという条件をつけたら、このアルバムは私の中で過去のトップ50に入る。

しかもこのアルバムを聴くことで、彼らの過去のアルバムをよりいっそう評価することができるようになる。

どうしてこのアルバムが売れないのだろう。にわかには信じがたいレベルの傑作だ。

 

 

ワンマンのライブも素晴らしいものだった。

ファーストフルアルバム「WHATEVER WILL BE、WILL BE」収録の 「No.8」!
以前から演奏されている曲のせいか、さすがに演奏がこなれている。
思わず声が出た。

 

「カサブランカの花束」では素晴らしいドラムを聴くことが出来た。日本人ドラマーを格好いいと思ったのは本当に久し振りのことだ。

 

 

バンドで武道館に連れて行くと語っていた昔の仲間のことを歌う「Blues Driver」。曲前のMCもなかなかに胸が熱くなった。

ああ、どうか、メンバーの皆様、私たちファンを武道館に連れて行って、なんて言葉が頭に浮かぶ。

 

 

私が足を運んでいるバンドの中でも、特に優しそうなファンの方が揃っている様に感じた。

聴き方も、歌をしっかり聴いて、曲間で拍手する感じ。

彼等の音楽性にぴったりの良いファンを掴んでいるなぁと感じた。

 

 

最後は360パノラマ画像での写真撮影。

私もしっかり写ることができた。

 

セットリスト

 

【音楽図鑑】 Survive Said The Prophet / WABI SABI TOUR 2017

サバプロのWABI SABI TOUR ファイナル LIQUID ROOM 公演に行った。

 

前回のアルバムがあまりにも素晴らしかったサバプロ。かなり狭いライブハウスで見たので迫力も素晴らしかった。握り拳をあげたら、ボーカルのYoshがグーでコツンと返してくれた思い出。

 

 

 

どうしてもまた見たくなってしまってファイナルのチケットを入手。

ライブぎりぎりになって3ヶ月も前に3作目のニューアルバム「WABI SABI」が発売されていたことを知って慌てて購入。

しかし、アルバムにはなんとなく物足りない感じがした。

前回のパワフルな感じ、どこへ行ってしまったのだろう、と。

 

 

 

しかし、聴き込むにつれわかった。

WABI SABIというこのアルバムはもちろん「詫び寂び」、けれど、このアルバム単体で詫び寂びというよりも、前回のアルバム「FIXED」に足りなかった詫び寂びの部分なんだなぁ、と。

単体で聴くとなんとなく物足りないけれど、前作との二枚組アルバムだと思って聞くと、ちょうど良いとも言えるかもしれない。

個人的には前作だけで十分だけれど、このアルバムによってファンの間口は広がるのかもしれないな、なんて思っていた。

 

 

 

実際のライブももちろんニューアルバム中心だが、元々アルバム一枚あたりの曲数が多くないので、過去曲もしっかりやってくれていた。

初めのうちは、やはり前のライブの方がよかった等と考えていたが、進むにつれニューアルバムの曲が彼らの魅力をより幅広く伝えてくれていることに気づいた。

 

ライブの終わりの方で、ボーカルのYosh が「リスクがあっても新しいことにチャレンジしていくと語っていた。」

やはりこのニューアルバムは彼らにとってリスクだったのだ。彼ら自身がそれを一番よく分かって試みていることに感動すらおぼえ、静かに語っているところだったけれど、思わず声を出してしまった。

周りからは少し浮いていたが、Yoshが「すげぇ嬉しい」と言ってくれたことも忘れることができない。

 

次のアルバムとライブが楽しみです。

 

私もなんとか写っています。

当日は大雨でしたが、エントランスで前の方に傘を入れるビニール袋を取って頂きました。親切なファンの方が多い感じがします。

公式ホームページ

 

Survive Said The Prophet セットリスト

WABI

Lost in Time feat.KOIE

Network System

Bandaid

When I

Conscious

Subtraction

FIXED

Tierra

Ashes,Ashes

Listening

Again

Mirror

Fool’s gold

Spectrum

Awake You Ask Kinda Awkwardly

Follow

 

 

アンコール

3a.m.

Uplifted

【音楽図鑑】 MC HONKY / I Am the Messiah


アーティスト名も、タイトルも、ジャケットもださい、裏ジャケも然り。

日本版の帯にはE(EELS)プロデュースと書いてあるが、こちらもかろうじて聞いた事がある程度のアーティスト。(アメリカのポストグランジ系らしいのですが、好きなジャンルでは無いためわかりません。ファンの方がいたらごめんなさい。)

どうしてこのCDを購入したのかナゾだが、結果的に正解。

ふざけた事をやっているけれど、根底にジャズを感じます。

ロー・ファイ+ジャズかける悪ふざけ といった感じのノリですが、楽しめました。
とはいえ、良いアルバムだと感じる方が多くいそうな作品ではありません。

きっと売れなかったと思いますが、日本版まで発売されてしまうなんて、タイミングってコワいですね。

【音楽図鑑】ARTO LINDSAY Japan Tour 2017

6月、アート・リンゼイのライブに行った。

学生の頃からのギターヒーローだったが、ライブに行くのは初めてだった。

というのも私が学生の頃の彼はもう目だった活動をしていなかったし、その後はじめたソロ活動には今ひとつ興味が持てなかったからだ。

ブラジルのミュージシャンのプロデュースなんかしていた頃なんて、CDを購入した事を後悔したものだった。

ところが近年の作品ではアクセント的に入れるギターノイズが、ややNO.N.Y.時代を思わせるものとなってきていた。
好きだった事を思い出しはじめていた。

しかし、ライブに足を運んだ直接の原因は、春に見た灰野敬二さんのライブだった。

急遽来日出来なくなったチャールズ・ヘイワードのピンチヒッターとして、サーストン・ムーアと競演した灰野さんは昔からの憧れだった。
彼がいたからこそ、当事の私は、音楽は生活の糧にするべき物では無い(商業的なものではない)と割りきる事が出来た。
そのライブは、そんな彼が、目の前に、孤高の存在として帰ってきた瞬間だったのだ。

その次に見た灰野敬二生誕記念祭でさらなる衝撃を受け、これまで聴いていた音楽は何だったのか、改めて確認したくなったことが今回アート・リンゼイのライブに足を運んだ原因だった。

結果わかったことは、私は、アート・リンゼイの出す音が好きだということ。極端な話をすれば、音楽でもプレイでもなく、ギターの音だけが好きだったと言うだ。

灰野敬二さんが演っている音楽とは、比べるべくもない次元のまったく違うものだった。

灰野敬二ライブで受けた衝撃は間違いじゃなかった、それを確かめる事の出来たライブだった。

【音楽図鑑】The cheserasera / dry blues

初めて聴いたアルバムがどれだったのか覚えていないけれど、わずか数カ月のうちに彼等のこれまでのアルバムをすべて聴いた。

すぐに好きになり、なんでこのバンドが売れていないのだろうという単純な疑問が湧いた。

理由はみつからなかった。見付けようとするとあら探しになってしまった。

例えば曲の一番盛りあがるところで「日進月歩!」って、それじゃシャウトしづらいでしょ、、、とか。

けれど、彼等よりずっとセンスもテクニックも無いバンドが、もてはやされている世の中!

一定のレベルをクリアしても売れるかどうかは別問題。絶対に売れる作品を作るためには、唯一無二の作品がつくれないといけないのかな、なんてことまで考えてしまった。

その状況って、きっとかなり厳しい。

しかし今回のアルバム「 dry blues 」のすばらしい疾走感。

今までに無いほどサウンドと歌詞が一体になっている。

聴いているだけで何度も涙が出そうになる。

聞くところによると、今回のアルバムは再びインディーズに戻っての発売らしい。

大正解!

メジャーに縛られていたのか、それとも自己表現よりも作品としての完成度を意識する方向へ気持が向いたせいなのか。

誰が聴いても感動できる楽曲群がそこには並んでいる。

勝手に全曲解説したいくらい。

11曲目のgood morning なんて 尾田栄一郎が「頼むから ONE PIECE の主題歌に使わせてほしい」と頭を下げてきても良いくらいの傑作だ。

1~4曲目でまず一度泣き、6、そして8曲目のBlues Driverで二度目の涙(音よりも速いスピードで~なんて歌詞の乗せ方今までしてなかったし )、そしてラストの11。

本当に久しぶりに、こんなにも頭の中にメロディーが勝手に浮かんでくるアルバムに出会うことが出来た。

こういうアルバムを聴くと音楽(芸術)の素晴らしさに改めて気づかされる。

日常と非日常、身のまわりに起こりそうなことを描きながら、初めて味わう感情を呼びさましてくれる。

それは音と言葉で紡ぎだされる、生活しているだけでは気づくことの出来ない「豊かさ」。

こんな作品がつくれるなんて、本当にうらやましい。

CD特典のDVDには、PVとあわせてインタビューも収録されているが、なんだかお金に困っているらしい。

このアーティストがこれからも素晴らしい活動を続けてくれる様、ずっと応援していきたい。

さて、ワンマンのライブが楽しみだ。

Amazon Music/吉川 晃司 RAIN-DANCE がきこえる

年代を句切ったベスト盤が発売されたらしいです。

https://music.amazon.co.jp/albums/B073FPF2GH?trackAsin=B073FLCGM4&ref=dm_sh_xTIij1b45ou6k38QNv6yBXqva

あー懐かしい。

君がくれた 言葉の 「か!」んぶんは!

って唄ってますね。

【音楽図鑑】GLENN GOULD/REMASTERED  THE COMPLETE COLUMBIA  ALBUM COLLECTION


ついに購入しちゃいました。

これでしばらくはグールド漬け。

81枚聴くのにどれだけ時間がかかるのだろう。

Arto LindsayとSigur Rosのライブの予習もしなくちゃいけないのに。

【音楽図鑑】KPP JAPAN IYAHOI TOUR 2017 / きゃりーぱみゅぱみゅ

すばらしい公演だった。

ポップが聴きたかったらここにある!みたいな感じ。

CANDY CANDYなんて、荘厳でさえある。

この国ではずいぶん長いこと、意味ありげなことを歌って意味のない曲を、そして殆ど恋にまつわる演歌を、聴かされて人々は満足させられてきた。

彼女のライブに足を運んでほしい。

こんなにポップな曲が後から後から湧いてくる。彼女を今日からPRINCESS OF POPと呼びたいと思う。

見栄の切り方、けれん味、歌舞伎を初めて見た昔の人はこんな気持ちを味わったのではと思うようなカラフルさ。

未来では、歌舞伎に引導を渡したのは彼女だったと記憶されることだろう。


【音楽図鑑】 ★ / DAVID BOWIE

彼の死から一年以上経って、ようやくこのアルバムをじっくりと聴くことが出来ている。

凄いアルバムだ。

先日はスクィーズのクリス・ディフォードも人生を変えた10枚のアルバムにあげ、ボウイの死と切り離しては考えられないとコメントをしていた。
しかし今回の売り方も本当にひどいものだった。

レコード会社はボウイを食い物にしている。

振り替えればこのアルバム収録曲の初出はベストアルバムNothing  has changed.におけるsueだった。

その後、★このアルバムが出たところまでは良いとしよう。

しかし次に出た二枚組のアルバムLAZARUSが頂けない。

これはミュージカルのサウンドトラックであり、 BOWIE とクレジットして良いのか疑問がある作品だ。

それにもかかわらず日本版の帯には、しっかり彼の名前が表記されていた。

このアルバムにラストスタジオレコーディングとしてボウイの未発表が3曲入ったことで、仕方なく購入した方もいたのでないだろうか。

そしてこともあろうに先日、この未発表曲だけが今度はシングルとして発売された。

NO PLAN
90年代の半ばから、新譜が発売されるとそのすぐ後に曲を追加したバージョンが発表され、ほとほと嫌気がさしていた私は、前作のTTHE NEXT  DAYでは、エクストラバージョンを購入しなかった。

そして今回は絶対に騙されない様にと、アルバムをすぐには購入せずデラックス版の発売を待っていた。

しかしどうやら今回は今まででもっとも酷い売り方をされたようだ。

何度も騙されたあげく気を付けることのできた今回は、ようやくレコード会社に振り回されずにすんだ。

しっかりepだけ購入して、今はアルバムをamazon  primeで無料視聴している。

そろそろ購入しても良さそうなので、アナログノ重量版を購入するつもりだ。

機会があればアルバムの内容について、また書きたいと思います。

【音楽図鑑】THURSTON  MOORE ,灰野敬二,吉田達也 /新宿MARZ

Thurston Moore は20年以上も私のギターヒーローであり続けているのだか、ライブはこの夜が初めてだった。

SONIC YOUTHという彼のバンドで考えた場合には、ライブに行きたいとまでは思えなかったからだ。

今回は当初CHARLRES  HAYWARD との共演が予定されていた。THIS HEAT のメンバーであった彼は、数少ない私のフェイヴァリットドラマーである。

単独やユニットでの来日の度、これまでにも何度もライブに足を運んでいる。

そんな彼がノロウイルスの影響で急遽来日をキャンセルした。

チケットのキャンセルも考えたのだか、なかなか悩ましい状況だった。

というのもCHARLRES HAYWARD が指名した代役が灰野敬二だったからだ。

実は私はこれまでに何度も彼のライブを見ていたし、CDや映像作品を多数所有しているファンなのである。

Thurston  Moore もかねてよりリスペクトを公言していた。

灰野敬二が出演していなかったら、チケットをキャンセルしていたと思う。

結果的に足を運んだのだが、これが大正解!

夢のようなひとときだった。

最初の20分くらいは、THURSTON のソロ。ブリッジの後ろを弾いたり、ネック裏を叩いたりしながら紡ぐサウンドはとても幻想的。ロックレジェンド。

しかし灰野敬二と吉田達也が入った後の主役は、間違いなく灰野敬二。

Thurston がネックを握ってスライドしまくり、いよいよかと思わせた瞬間もあったが、これも一瞬。
全体的に灰野敬二の伴奏かとすら感じられた。

灰野敬二を20年前に見たとき、若気の至りで、頑張ればあれくらいは出来ると感じていたが、今の彼は間違いなく唯一無二、孤高の芸術家。

右手を突き上げたわけではないが、終演後は体がクタクタ。聴いているだけで体力を奪われたのは、集中力を求められたからなのか、興奮が続いたからなのか。

素晴らしい夜だった。