【不動産のヒント】「この物件は直接ですか?」と聞く前に知っておきたいこと


― 元付会社から購入するメリットと注意点 ―

不動産を検討していると、
「この物件は御社が直接ですか?」
「専任物件ですか?」
と確認される方がいらっしゃいます。

これは、

* 直接の会社のほうが交渉が通りやすいのでは
* 手続きが早いのでは
と考えてのご質問であることが多いのですが、実際には**メリットと注意点の両方**があります。

今回は、一般のお客様にも分かりやすく整理してご説明いたします。

## 元付会社から購入するメリット

### 1.売主への確認や回答が早いことが多い

売主様と直接やり取りをしている会社のため、

* 価格交渉
* 引渡時期
* 契約条件
などの確認が比較的スムーズに進む場合があります。

### 2.物件の事情を詳しく把握していることが多い

販売を任されている立場上、

* 売却理由
* これまでの交渉経過
* 物件の細かな状況
などを詳しく把握していることが多く、説明が具体的になる傾向があります。

## 知っておきたい注意点

### 1.交渉が「まとまりやすい条件」で進みやすい場合がある

元付会社は、売主様から販売を依頼されている立場でもあります。
そのため、取引をスムーズに成立させるために、

* 早くまとまりやすい条件
* 双方が合意しやすい水準
で話が進むことがあります。

もちろん不利になるとは限りませんが、
「もう少し交渉できたかもしれない」
と感じるケースが出ることもあります。

### 2.契約条件が売主事情を前提に整理されている場合がある

契約書や特約は基本的に公平に作成されますが、実務上は

* 設備の扱い
* 修補の範囲
* 引渡条件
などが売主様の事情を前提に整理されていることもあります。

そのため、内容をしっかり確認し、分からない点は必ず説明を受けることが大切です。

## 大切なのは「どの会社から買うか」よりも「誰に相談するか」

不動産購入では、

* 条件交渉の進め方
* 契約内容の確認
* 将来のリスクの説明
などを、買主の立場で丁寧にサポートしてくれる担当者がいることが非常に重要です。

元付会社かどうかだけで判断するのではなく、
**納得できる説明を受けながら進められるかどうか**
という視点で相談先を選ぶことが、安心できる取引につながります。

## まとめ

元付会社から購入することには、

* 回答が早い
* 情報が詳しい
というメリットがあります。

一方で、

* 交渉がまとまりやすい条件で進む場合がある
* 売主事情を前提に契約条件が整理されることがある。特に細かい部分が知らないうちに売主本位になっている事がある
*売主が地主などで、継続して同じ不動産会社を使っていた場合、そもそも、不動産会社は完全に売主の味方という事さえある

という側面もあります。

不動産購入では、「直接かどうか」だけにこだわるのではなく、
**買主として納得できる説明と助言を受けながら進めること**
が、後悔のない取引への近道と言えるでしょう。