物件探しをする際には、立地や地型、金額など客観的な要素はとても重要です。
しかしそればかりではありません。
なんとなく、気にいる、気にいらないという主観的な要素も大きな意味を持ちます。
どちらも大切なことですが、今回は、主観での物件探しがいかに曖昧かという観点で、投稿したいと思います。
「鉄塔」について皆さんは、如何お考えでしょうか。

お客様のお話を伺っていて感じるのは、「鉄塔」についての意見は、かなり分かれるということです。
絶対に嫌という方と、全く気にしない方(しかも、「気にする人なんているんですか」と質問なさる方)とに分かれます。
アメリカの団体などは電力会社が利用している鉄塔を流れる高圧電力、電磁波などが人体に与える悪影響を指摘していたりもしますが、東京電力は科学的に明らかになっている影響は無いとしています。
私はここで、鉄塔が人体に与える影響を云々するつもりはありません。
鉄塔が気になるとおっしゃる方々の一部に垣間見える「曖昧さ」を指摘させて頂きたいと思います。
鉄塔が気になる、電磁波が人体に悪影響を与える、だから近くに鉄塔のある物件は購入したくない、ここまでは合理的です。
では、物件を購入することによって、お子さんが通うことになる学校の近くに鉄塔がある場合は、どうでしょう。
上尾市や桶川市では、学校の敷地に隣接して鉄塔がある事があります。

例を上げるなら、上尾中学校、東町小学校、桶川東中学校です。
上記の学区を避けようとすると、高崎線より東側での物件探しはかなり困難になります。
もしも、電磁波が人体に悪影響を与えるなら、様々な影響を受けやすいお子様時代に、その状況を甘受させるべきではありません。
当然、その学区はお避けになるのかと思うと、そこまではとあまりご関心のない方が多いです。
隣接だけではなく、近くに鉄塔があるという学校まで含めると、その数は更に増えてしまいます。

わたしはこんな風に思います。
もしも学校の真横に鉄塔があってもお子さんを通わせて良いと考えるなら、物件探しにおいて、鉄塔は気にする必要はないのではと…
もちろん、自宅と学校にそれぞれ滞在している時間まで考えて忌避されている方もいらっしゃるかと思いますが、なんとなく嫌だということの中には、意味がないこともある。そんな風に考え直してみるのも、物件探しにとっては必要かもしれません。
ご参考となりましたら幸いです。